こんにちは、ほんパパです。
残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する書評(第1章)になります。
|
この本を選んだ理由
・根拠のある対人関係について学べる
・実話を交えているので、難しい内容も、わかりやすく理解できる
・海外特有のユニークさがあり、飽きずに読める
続いて、著者プロフィールをご紹介します。
【著者プロフィール】
エリック・バーカー
大人気ブログ”Barking UP The Wrong Tree”の執筆者。『ニューヨーク・タイムズ』紙、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、『タイム』誌などが度々その記事を掲載し、著述家として確固たる地位を築く。世の中のありとあらゆる成功ルールを検証した『残酷すぎる成功法則』は、デビュー作にして全米ベストセラーになり、邦訳も累計15万部を突破。続編の本書もUSAトゥデイのランキングなどでベストセラーになり、話題をさらっている。
橘玲
作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『言ってはいけない』『バカと無知』(新潮新書)、『シンプルで合理的な人生設計』(ダイヤモンド社)など著書多数。
竹中てる実
翻訳者。上智大学院修士課程(国際関係論専攻)終了。訳書に『残酷すぎる成功法則』『きみはスゴイぜ!』(小社)がある。
続いて、私の読みどころをご紹介します。
【私の読みどころ】
はじめに 傾聴は最強だが、家族には効かない
傾聴は素晴らしいものだと思われている。たしかに人質交渉やセラピーのように、実践する側が第三者で、問題から一定の距離を置いている場合には有効性が高い。しかし、どちらかがゴミ出しをしない、といった夫婦喧嘩ではうまく機能しない。p18
2 「自分は相手の心がわかる」は残念な勘違い
根本的な原因を探った数々の研究から、平均して、女性のほうが男性より人を正確に読み取ることに意欲的であることがわかった。ただ単に、女性のほうが関心が高く、熱心なのだ。p46
5 人の心は読みとってはいけない
一つの見方は、人を読み取る精度の低さが、そもそも欠陥ではないかもp95
傾聴は素晴らしいものだと思われている。たしかに人質交渉やセラピーのように、実践する側が第三者で、問題から一定の距離を置いている場合には有効性が高い。しかし、どちらかがゴミ出しをしない、といった夫婦喧嘩ではうまく機能しない。
いままでの常識を覆す考え方です。
私自身も、数多くの本や友人との談話では、人の話しをよく聞くことが大切と学んできました。
ただ、夫婦生活ではうまく機能しておらず、傾聴が足りないとの考えは誤解。
そもそも相手の話しに耳を傾けることは、夫婦の関係を良くするものではないのです。
根本的な原因を探った数々の研究から、平均して、女性のほうが男性より人を正確に読み取ることに意欲的であることがわかった。ただ単に、女性のほうが関心が高く、熱心なのだ。
感覚的に、女性の気配りが素晴らしいと感じます。
それは、最初から持っている持っているものではなく、努力の結晶。
奥さんをはじめとした、素晴らしい努力家の女性たちから見習う必要があると感じます。
一つの見方は、人を読み取る精度の低さが、そもそも欠陥ではないかも
とかく、無いものほど魅力的に考えてしまいます。
人を読み取る能力を求めてしまいますが、本当はその能力がないことが大事。
能天気が、幸せへの近道です。
続いて、その他の読みどころをご紹介します。
【その他の私の読みどころ】
本書でバーカーが挑む大きな問いは、いかの4つだ。
・人間関係:人は見た目で判断できるのか?
・友情:「まさかのときの友こそ真の友」は本当か?
・愛情:「愛はすべてを克服する」のか?
・孤独:ひとは一人で生きていけるのか?
p3
お金が幸福感に与える影響は逓減し(徐々に減っていき)、収入では年収800万円(世帯では年収1500万円)、資産では持ち家と金融資産1億円を超えると幸福度は変わらなくなる p5
ラベリングには強い感情を抑える効果があることが検証された。また、相手の波長に合わせて共感を示すことで、ラポールを構築する効果もある。p15
心理学者が人の性格分析に用いる五つの基本的特性のなかに「協調性」があるが、その項目で私は一〇〇点満点中四点だった。この本は、そんな私が、「自分がどうすればいいかさっぱりわからなかったので、あなたや私よりはるかに賢い多くの人の話を聞いて、確かな情報を集めた」本なのだ。p23
シャーロック・ホームズに最も近い実在の人物は、極めつけの難事件を解決するのに「人を読むスキル」を必要としなかった。p31
人びとが水晶玉やタロットカードに頼るのは、確かな答えを得るためではなく、人生にコントロール感をあたえてくれるストーリーを得るためだ。p35
いちばんに対処すべきは、自分自身の認知バイアスである。p37
どうして私たちはこうも的外れで、それでいて正確さに自信を持っているのか?その原因は、専門用語で「自己中心性バイアス」というものだ。p44
人の心を読み取る力を向上させる第一歩は、興味を持ちことだ。さらに、自分のモチベーションを上げてくれる何らかの外的な利益や損失があればもっと良い。p47
誰かの声は聞こえるが、姿は見えない場合、相手に共感するのうりは四%しか低下しない。ところが、姿は見えても声が聞こえない場合には五四%も低下してしまう。p50
私たちは、顔を見た相手の自己主張の強さ、容貌、有能さ、好感度、信頼性を一秒足らずで判断する。そして、人の心を読むときと同様に、時間が経っても印象が大きく変わることはなく、確信が増していくだけなのだ。p58
私たちには、自分の信念と一致する情報ばかりを好んで探す傾向がある。諸説を検証するのではなく、自分がすでに持っている見方を強化するために情報を集めるのだ。p61
疑惑をめぐる相手との会話で、核心に迫れる情報を多く持っていればいるほど、あなたの嘘検出器の精度が上がる。p79
空港の手荷物検査で嘘をついている乗客を発見できるのは通常五%以下だ。ところが、検査官が想定外の質問をすると、その割合は六六%に跳ねあがったという。p84
ある研究で被験者に、人をどの程度信じるかを尋ねたところ、一〇段階で「八」と答えた人びとの収入が最も高かった。そして信頼度が低い人びとは、信頼度が過剰な人びとよりはるかに状況が悪く、その損失は、大学へ行かないことと同等だった。p97
第1章では、人は見た目で判断できるのか?についての考察が書かれています。
具体的には、女シャーロック(グレース・ハミストン)のクルーガー事件と呼ばれる事件からの教訓。犯罪プロファイリングから認知バイアスの弊害。
「賢いハンス」と呼ばれる馬から学べる相手を見抜くということ。女性の方が人の性格を読み取る能力が優れている理由。
非常に優れた記憶力を持つHSAMの研究から正しい記憶は人間関係にマイナスに働くこと。第一印象の正確さは、確証バイアスが原因であることとその防ぎ方。嘘をつかせない方法などが紹介されたています。
続いて、目次をご紹介します。
ご参考にしてください。
【目次】
監訳者序文
はじめに
第1章 人の心は見た目が2割
1 犯罪プロファイリングは売らないレベルの精度?
2 「自分は相手の心がわかる」は残念な勘違い
3 第一印象は本当にすべてを決める?
4 限りなく正確な嘘の見抜き方
5 人の心は読みとってはいけない
いかがでしたか?
残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する を購入してみたくなってきましたか?
明日は、第2章の書評を掲載予定です。
|
おすすめの本や紹介のリクエストなどはお待ちしています。
お問い合わせからご連絡ください。
続きがとても楽しみです〜
それでは!
コメント