こんにちは、ほんパパです。
残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する書評(第2章)になります。
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さっそく、私の読みどころをご紹介します。
【私の読みどころ】
①夫婦関係においてさえ、大切なのは二人のあいだの友情だ。p108
夫婦関係においてさえ、大切なのは二人のあいだの友情だ。
この言葉が、本書の中で一番心に残る内容。
いかに友情が人生に幸福をもたらすものかが、書かれています。
その上で、確固たる夫婦関係以上に、何もしばられることのない友人関係が尊いかを学べます。
続いて、その他の読みどころをご紹介します。
【その他の私の読みどころ】
世界で最も研究されている四〇〇の文化を追跡調査しているが、そのうち三九五の文化に友情という概念が存在する p107
①夫婦関係においてさえ、大切なのは二人のあいだの友情だ。p108
友情があたえてくれるさまざまな喜びや恩恵にもかかわらず、数々の研究で、生涯にわたる関係を最も築きやすい相手は、結局、友人ではなく兄弟であるという結果が示されている。これは悲劇だ。p113
厳密な互恵主義の欠如こそが、友情の数少ない普遍的特性なのだ。p114
②
「プライスの方程式」は依然として遺伝学で確たる評価を得ている。しかし、数々の研究によって、人は進化の過程で、利他主義を求めるように作られていることが明らかになったのだ。p120
遺伝子上は、人間が利己主義であることがはっきりしています。
そして、利己主義だけでは、人類全体としてにポジティブな結果が得られない。
そこで、利他主義がそれを補完する役割を担うために、必要とされているのです。
それは心理学で「自己拡張理論」と呼ばれるもので、人は自己の概念を拡張し、親しい人を自己に内包するとしている。ある友人と親しければ親しいほど、自分とその人の境界が曖昧になることが、一連の実験で証明された。p125
ウィリアムズ症候群の人びとは障害者である一方で、優しさや共感、社交性において、超人的なに恵まれているところが魅力的なのだ。p130
カーネギーの本は、人間関係のごく初期の段階ではとてもためになり、また、ビジネス上の取引関係にも最適だ。しかしともすれば、詐欺師にとって格好の作戦帳にもなりうる。p139
信頼が信頼を生むのだ。相手に弱みを握られ、つけ込まれる危険を冒すことが、信頼に内在する本質的な価値を生みだし、信頼に力をあたえる。p145
あなたが感情的にセーフだと思える限り、また、相手が肯定的に受け入れてくれる限り、もっと分かち合おう。それが、「もう一人の自分」を構築する方法なのだ。p146
ナルシストは、他者を「自己」に内包しない。または少なくとも、あまり内包しない。p152
少なくとも二つの研究で、遺伝的基盤が指摘されており、ナルシシズムの遺伝率は四五〜八〇%だとされている。p158
③共感とは、自分と相手のあいだの境界線が曖昧になること。親密さとは、自分自身の心象のなかに場所を作って誰かを受け入れること。そして真の友人とは、「もう一人の自分」であり、あなたの一部である。p166
全ては、自己の拡張機能です。
感情を拡張する場合は、境界線を曖昧とした共感となります。
関係性として拡張する場合は、相手を内包した親密さ。
それぞれを個人として考える場合は、もう一人の自分として友だちを考えているのです。
私が必要とするときに、そばにいてほしい。p172
第2章は、「頼れる友だち」は果たして存在するのかについての考察が書かれています。
具体的には、朝鮮戦争の英雄ヘクター・カフェラータを代表とした理想の友人。友だちのもたらす効果とその定義。本来利己主義である人間にとって、利他主義の友人は矛盾しないのか。友だちを作るための二つのシグナルとは何か。全員が友だちに見えるウィリアムズ症候群の悲劇。デール・カーネギーの著書人を動かすの考察。ナルシシズムは精神障害のひとつであること。友だちは自己の拡張であることなどが述べられています。
続いて、目次をご紹介します。
ご参考にしてください。
【目次】
第2章 「頼れる友だち」は実在するのか
1 「友だちの定義」を科学する
2 利己主義と利他主義は結局どちらが正しい?
3 友だちをつくりたければ、この「二つのシグナル」を出しなさい
4 ナルシストに人生を破壊されない(あわよくば利用する)ために知っておくべきこと
5 友情とは、何かしてあげること?それとも、そばにいること?
いかがでしたか?
残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学する を購入してみたくなってきましたか?
明日は、
第3章の書評は11/4(月)を掲載予定です。
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続きがとても楽しみです〜
それでは!
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