こんにちは、ほんパパです。
奥さんと仲良くしたいのにうまくいかない。
子どもが生まれてから奥さんからの当たりが強くなって、
自分も寛容な態度ができずに、喧嘩になることが多い。
子ども大きくなってきて、夫婦の時間もとれるようになってきたのに、昔のように戻れない。
原因は…、「悪魔化」かもしれません。
そんな悩みを抱えているパパにおすすめの本をご紹介します。
残酷すぎる人間法則 9割まちがえる「対人関係のウソ」を科学するになります。
この本をお薦めする理由
・根拠のある対人関係について学べる
・実話を交えているので、難しい内容も、わかりやすく理解できる
・海外特有のユニークさがあり、飽きずに読める
海外の有名ブロガーであるエリック・バーカーさんによるエビデンス満載の人間関係についての一冊です。
著書は、豊富な参考文献をもとに、確かな根拠による世間の人間関係における格言についての考察が記されています。
話の構成も、海外の大変興味深い実話を交え、著者のセンスの良いユーモアさが至る所に散りばめられていて、難しい内容もテンポよく読んでいくことができます。
続いて、著者のプロフィールをご紹介します。
【著者プロフィール】
エリック・バーカー
大人気ブログ”Barking UP The Wrong Tree”の執筆者。『ニューヨーク・タイムズ』紙、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙、『タイム』誌などが度々その記事を掲載し、著述家として確固たる地位を築く。世の中のありとあらゆる成功ルールを検証した『残酷すぎる成功法則』は、デビュー作にして全米ベストセラーになり、邦訳も累計15万部を突破。続編の本書もUSAトゥデイのランキングなどでベストセラーになり、話題をさらっている。
橘玲
作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『言ってはいけない』『バカと無知』(新潮新書)、『シンプルで合理的な人生設計』(ダイヤモンド社)など著書多数。
竹中てる実
翻訳者。上智大学院修士課程(国際関係論専攻)終了。訳書に『残酷すぎる成功法則』『きみはスゴイぜ!』(小社)がある。
続いて、私の読みどころをご紹介します。
【私の読みどころ】
はじめに 傾聴は最強だが、家族には効かない
傾聴は素晴らしいものだと思われている。たしかに人質交渉やセラピーのように、実践する側が第三者で、問題から一定の距離を置いている場合には有効性が高い。しかし、どちらかがゴミ出しをしない、といった夫婦喧嘩ではうまく機能しない。p18
1 「友だちの定義」を科学する
夫婦関係においてさえ、大切なのは二人のあいだの友情だ。p108
3 大切なのは情熱? それとも論理的なアプローチ?
愛がポジティブな妄想なら、NSOは完全なる幻滅だ。あなたはパートナーに好意的に偏った見方ではなく、否定的に偏った見方をしている。p229
傾聴は素晴らしいものだと思われている。たしかに人質交渉やセラピーのように、実践する側が第三者で、問題から一定の距離を置いている場合には有効性が高い。しかし、
どちらかがゴミ出しをしない、といった夫婦喧嘩ではうまく機能しない。
いままでの常識を覆す考え方です。
私自身も、数多くの本や友人との談話では、人の話しをよく聞くことが大切と学んできました。
ただ、夫婦生活ではうまく機能しておらず、傾聴が足りないとの考えは誤解。
そもそも相手の話しに耳を傾けることは、夫婦の関係を良くするものではないのです。
夫婦関係においてさえ、大切なのは二人のあいだの友情だ。
夫婦関係においてさえ、大切なのは二人のあいだの友情だ。
この言葉が、本書の中で一番心に残る内容。
いかに友情が人生に幸福をもたらすものかが、書かれています。
その上で、確固たる夫婦関係以上に、何もしばられることのない友人関係が尊いかを学べます。
愛がポジティブな妄想なら、NSO(悪魔化)は完全なる幻滅だ。
あなたはパートナーに好意的に偏った見方ではなく、否定的に偏った見方をしている。
ことわざで、可愛さ余って憎さ100倍の状態。
愛が強い結果、逆の作用も強くなってしまうもの。
特に子どもができた後に、この状態になってしまうことは、多いのではないでしょうか。
対象法は、本の中でも紹介されているように、理想の見直しが効果的です。
【その他の私の読みどころ】
本書でバーカーが挑む大きな問いは、いかの4つだ。
・
人間関係:人は見た目で判断できるのか?
・
友情:「まさかのときの友こそ真の友」は本当か?
・
愛情:「愛はすべてを克服する」のか?
・
孤独:ひとは一人で生きていけるのか?
p3
お金が幸福感に与える影響は逓減し(徐々に減っていき)、収入では年収800万円(世帯では年収1500万円)、資産では持ち家と
金融資産1億円を超えると幸福度は変わらなくなる p5
ラベリングには強い感情を抑える効果があることが検証された。また、相手の波長に合わせて共感を示すことで、ラポールを構築する効果もある。p15
心理学者が人の性格分析に用いる五つの基本的特性のなかに「協調性」があるが、その項目で私は一〇〇点満点中四点だった。この本は、そんな私が、「自分がどうすればいいかさっぱりわからなかったので、
あなたや私よりはるかに賢い多くの人の話を聞いて、確かな情報を集めた」本なのだ。p23
シャーロック・ホームズに最も近い実在の人物は、極めつけの難事件を解決するのに
「人を読むスキル」を必要としなかった。p31
人びとが
水晶玉やタロットカードに頼るのは、確かな答えを得るためではなく、
人生にコントロール感をあたえてくれるストーリーを得るためだ。p35
いちばんに対処すべきは、自分自身の認知バイアスである。p37
どうして私たちはこうも的外れで、それでいて正確さに自信を持っているのか?
その原因は、専門用語で「自己中心性バイアス」というものだ。p44
根本的な原因を探った数々の研究から、平均して、女性のほうが男性より人を正確に読み取ることに意欲的であることがわかった。
ただ単に、女性のほうが関心が高く、熱心なのだ。p46
人の心を読み取る力を向上させる第一歩は、興味を持つことだ。さらに、自分のモチベーションを上げてくれる
何らかの外的な利益や損失があればもっと良い。p47
誰かの声は聞こえるが、姿は見えない場合、相手に共感するのうりは四%しか低下しない。ところが、
姿は見えても声が聞こえない場合には五四%も低下してしまう。p50
私たちは、顔を見た相手の自己主張の強さ、容貌、有能さ、好感度、信頼性を一秒足らずで判断する。そして、人の心を読むときと同様に、
時間が経っても印象が大きく変わることはなく、確信が増していくだけなのだ。p58
私たちには、自分の信念と一致する情報ばかりを好んで探す傾向がある。諸説を検証するのではなく、自分がすでに持っている見方を強化するために情報を集めるのだ。p61
疑惑をめぐる相手との会話で、
核心に迫れる情報を多く持っていればいるほど、あなたの嘘検出器の精度が上がる。p79
空港の手荷物検査で嘘をついている乗客を発見できるのは通常五%以下だ。ところが、検
査官が想定外の質問をすると、その割合は六六%に跳ねあがったという。p84
一つの見方は、人を読み取る精度の低さが、そもそも欠陥ではないかもp95
ある研究で被験者に、
人をどの程度信じるかを尋ねたところ、一〇段階で「八」と答えた人びとの収入が最も高かった。そして信頼度が低い人びとは、信頼度が過剰な人びとよりはるかに状況が悪く、その損失は、大学へ行かないことと同等だった。p97
世界で最も研究されている
四〇〇の文化を追跡調査しているが、そのうち三九五の文化に友情という概念が存在する p107
友情があたえてくれるさまざまな喜びや恩恵にもかかわらず、数々の研究で、
生涯にわたる関係を最も築きやすい相手は、結局、友人ではなく兄弟であるという結果が示されている。これは悲劇だ。p113
厳密な
互恵主義の欠如こそが、友情の数少ない普遍的特性なのだ。p114
「プライスの方程式」は依然として遺伝学で確たる評価を得ている。しかし、数々の研究によって、
人は進化の過程で、利他主義を求めるように作られていることが明らかになったのだ。p120
それは心理学で「自己拡張理論」と呼ばれるもので、
人は自己の概念を拡張し、親しい人を自己に内包するとしている。ある友人と親しければ親しいほど、自分とその人の境界が曖昧になることが、一連の実験で証明された。p125
ウィリアムズ症候群の人びとは
障害者である一方で、優しさや共感、社交性において、超人的なに恵まれているところが魅力的なのだ。p130
カーネギーの本は、人間関係のごく初期の段階ではとてもためになり、また、ビジネス上の取引関係にも最適だ。しかしともすれば、詐欺師にとって格好の作戦帳にもなりうる。p139
信頼が信頼を生むのだ。
相手に弱みを握られ、つけ込まれる危険を冒すことが、信頼に内在する本質的な価値を生みだし、信頼に力をあたえる。p145
あなたが感情的にセーフだと思える限り、また、相手が肯定的に受け入れてくれる限り、
もっと分かち合おう。それが、「もう一人の自分」を構築する方法なのだ。p146
ナルシストは、他者を「自己」に内包しない。または少なくとも、あまり内包しない。p152
少なくとも二つの研究で、遺伝的基盤が指摘されており、
ナルシシズムの遺伝率は四五〜八〇%だとされている。p158
共感とは、自分と相手のあいだの境界線が曖昧になること。親密さとは、自分自身の心象のなかに場所を作って誰かを受け入れること。そして真の友人とは、「もう一人の自分」であり、あなたの一部である。p166
私が必要とするときに、そばにいてほしい。p172
ある研究で、五〇〇〇人の患者の医療記録を調べ、人生で経験する最もストレスの多い出来事を分析したところ、
離婚は二番目にストレスが大きいことがわかった(一番は、配偶者との死別)。離婚は、なんと刑務所に入るよりストレスが大きかった。p185
結婚に対する人びとの
満足度を高めた理由そのものが、結婚を壊れやすくしてしまったのだ。p189
人びとは不幸だから離婚するのではなく、
もっと幸せになれる可能性があるから離婚するのだ。p192
過去の時代の結婚に比べて、
今日の結婚ははるかに多くの献身と細やかな気づかいを必要とする。p195
既婚女性の約三分のニ、未婚女性の約半分が、
もはや恋愛は信用できないと回答している。p202
恋愛が深刻な疾患であることを証明するのは、あなたが想像するよりずっと簡単だ。愛のためにどれだけの人が命を絶ったり、人の命を奪ったりしているかを忘れてはいけない。p205
「
恋愛について分別のある人は、恋愛ができない」。p210
愛する人の欠点に対する反応を
恋煩いの脳が和らげてくれるので、わたしたちはより寛容になれるのだ。p213
最も色あせず、
最も長続きする恋愛の形が、本当の精神障害の症例であることは残念だ。p220
不幸な夫婦は皆、同じ四つの間違いを犯すのだ。つまり、それらを学べば、危険を回避することができる。p234
口論がヒートアップし過ぎたら、ニ〇分後にまた再開しようと相手に言おう。p235
相手が子どもの場合、私たちは普通、
感情を情報として扱う。これは素晴らしいアプローチだ。p239
ダンスやスキー、コンサートへ出かけた夫婦に見られた
結婚満足度の高まりが、ディナーや映画を楽しんだ夫婦にはほとんど見られなかった。p251
もう一度恋に落ちるには、
最初にパートナーと恋に落ちたときにしたことを再びやってみよう。p254
時間をかけて相手を知れば、あなたにとって意味のあることが、
相手にとってなぜ意味をなさないかという感情的な理由が見えてくる。p255
カップルがどれくらい褒めたたえ合うかは、じつは
どれくらい喧嘩するかより重要であることを発見した。p258
パートナー自身が描く理想の自分になれる手助けをしなければならない。だからこそ、「愛情地図」を作るプロセスーパートナーにとっての理想の自己を、あなたが推測するのではなく、
相手に問いかけて知る作業がとても重要なのだ。p259
ありのままの
相手を受け入れつつも、その人が最もなりたい理想の自己と合致する部分に注目し、
励ませばいい。p260
「私たち」という言葉の使用は、ニワトリなのか卵なのか?単に良好な関係を示しているだけなのか、それとも、より多く使用すれば二人の関係が改善されかのだろうか?ロビンスによれば、
両方の可能性があると言う。それなら、「私たち」をもっと使おう。p268
そもそもあなたは、他の人を必要としているのだろうか?p275
私たちは
自律性が大好きだが、それによって孤独になっているという指摘もある。p286
「
良好な社会的関係は、人間の健康と寿命を予測するうえで、遺伝に次いで重要である」p288
孤独は、実際に一人でいるかどうかと関係がない。
孤独とは主観的な感情だ。p292
人びとを調査すると、
半数以上の人が、お金より地位のほうを選ぶ。p303
地位や権力、
「外発的な目標」に注力することは、良い成果につながらなかったのだ。p304
スウェーデンの子ども一万人以上を対象とした数十年にわたる研究でも、多くの場合、
長期的な幸福と成功をもたらすのは好感度であることが明らかになった。p306
テレビと同様に、
私たちが対面での交流やコミュニティ活動に使うべき時間をテクノロジーに費やしていることだ。p310
テクノロジーもソーシャルメディアも悪ではないが、
それらが本当のコミュニティの座を奪ってしまえば問題が生じる。p314
誰かが私たちを気にかけていることを示してくれるとき、「本来の」医療は、一段とその効果が増すということなのだ。p321
プラセボ効果はその逆だ。「誰かが私たちのことを気にかけてくれている。応援が来てくれた。
私たちはもう安全だ」と体がいう。p324
私たちは嘘を見抜くのがとても苦手だ。ところがこの弱点こそが、集団的な強みなのだ。私
たちのデフォルトは、たがいを信頼し合うこと。力を合わせて働くことだ。p330
所得層の異なるアメリカ人ニ〇〇〇人を調査したところ、
裕福な層ほど賢くないことが判明した。p336
私たちには、
コミュニティと孤独のバランスが必要だ。ところが今は、その両方が十分に得られていない。p344
奇病の話は嘘で、シンドロームKは実在しなかった。しかしはるかに
重要なのは、それによって命を救われた人びとは実在したということだ。p352
アフリカの古い諺に、こんな言葉がある。「
早く行きたければ一人で行け。遠くまで行きたければ皆で行け」p357
第1章では、人は見た目で判断できるのか?についての考察が書かれています。
具体的には、女シャーロック(グレース・ハミストン)のクルーガー事件と呼ばれる事件からの教訓。犯罪プロファイリングから認知バイアスの弊害。
「賢いハンス」と呼ばれる馬から学べる相手を見抜くということ。女性の方が人の性格を読み取る能力が優れている理由。
非常に優れた記憶力を持つHSAMの研究から正しい記憶は人間関係にマイナスに働くこと。
第一印象の正確さは、確証バイアスが原因であることとその防ぎ方。
嘘をつかせない方法などが紹介されたています。
第2章は、「頼れる友だち」は果たして存在するのかについての考察が書かれています。
具体的には、朝鮮戦争の英雄ヘクター・カフェラータを代表とした理想の友人。
友だちのもたらす効果とその定義。本来利己主義である人間にとって、利他主義の友人は矛盾しないのか。
友だちを作るための二つのシグナルとは何か。
全員が友だちに見えるウィリアムズ症候群の悲劇。
デール・カーネギーの著書人を動かすの考察。
ナルシシズムは精神障害のひとつであること。
友だちは自己の拡張であることなどが述べられています。
第3章は、愛はすべてを克服するのかという考察が記されています。
具体的には、バイアグラの誕生秘話、離婚によるストレスの研究、昔の結婚には愛が無関係だったこと。現在の恋愛結婚の弊害。
恋の本質は病であること。嫉妬や理想化がもたらす効果の理由。
NSOと呼ばれる理想化の反転現象。離婚につながる四つの地雷。
愛を持続させるための工夫。前向性健忘症から学べること。愛を再燃させるための四つの方法などが述べられています。
第4章は、ひとは一人で生きていけるのかについて書かれています。
具体的には、27年間森にこもって生活したクリスの逸話。 孤独という概念は、個人主義とともに十九世紀に変化したこと。
オンラインのつながりは、孤独に対する根本的な解決にならないこと。
プラセボ効果の本当の意味が、体の警報の解除であること。ホモ・サピエンスの最大の強みが団結力であること。
コミュニティの負担や義務が幸せをもたらす力につながることなどが書かれています。
続いて、目次をご紹介します。
ご参考にしてください。
【目次】
監訳者序文
はじめに
第1章 人の心は見た目が2割
1 犯罪プロファイリングは売らないレベルの精度?
2 「自分は相手の心がわかる」は残念な勘違い
3 第一印象は本当にすべてを決める?
4 限りなく正確な嘘の見抜き方
5 人の心は読みとってはいけない
第2章 「頼れる友だち」は実在するのか
1 「友だちの定義」を科学する
2 利己主義と利他主義は結局どちらが正しい?
3 友だちをつくりたければ、この「二つのシグナル」を出しなさい
4 ナルシストに人生を破壊されない(あわよくば利用する)ために知っておくべきこと
5 友情とは、何かしてあげること?それとも、そばにいること?
第3章 愛こそすべて?
1 バイアグラは2時間続く。では、結婚の幸福はどのくらい続くのか?
2 「恋は病」は文字通り正しい。そして、それには理由がある。
3 大切なのは情熱?それとも論理的なアプローチ?
4 愛は工夫しなければ続かない。ならば工夫するしかない。
5 (ロマン主義ではく科学的に見て)充実した人生を送るには、愛が必要
第4章 人はひとりでは生きていけない?
1 森の中で幸せに生きた男と、社会に生きいても孤独な人たち
2 オンラインのつながりはリアルより人を幸せにする?
3 人間は、他人に必要とされないと生きていけない生き物
4 超個人主義に殺されないために 何やら結論めいたもの
おわりに
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