こんにちは、ほんパパです。
上司に報告書や企画書を提出すると、多くの赤入れによって、修正作業に膨大な時間がかかってしまう。
同僚に手順を伝えために作業マニュアルを作ったが、実際の作業中に質問ばかりで効率的な引継ぎができない。
文章にするとうまく伝わらないと悩んだことはないでしょうか。
私自身も同じ悩みを抱え、役に立つ本を探した結果、ご紹介したいのが、
赤羽博之さんのきちんと伝わる!センスのよい文章の書き方です。
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この本をお薦めする理由
・159ページと読みやすい分量
・読み手を意識した文章の書き方を具体的に学べる
・言葉やフレーズを増やす方法を習得できる
自分が書きたいことと相手が理解してくれることにズレの大きさを感じ、何か参考になる本はないかなと探していたところ、この本と出会いました。
この本の中で紹介されている身近な誰かを写真を使って読者として想定するというやり方が、私にはピッタリ当てはまり、読み手の具体化に成功しました。
また、文章の表現に悩むことも多くなっていたところ、言葉やフレーズを増やすテクニックとしての朝刊コラムの書き写しも効果の見込める方法だと思いました。
この本は基礎的な文書力向上の具体的な方法を学ぶことができる
おすすめの一冊です。
続いて、著者のプロフィールをご紹介します。
【著者プロフィール】
赤羽博之
1956年生まれ。伝わる文章の書き方講師。フリー編集者&ライター。耕文舎代表。
早稲田大学卒業後、出版社に8年間勤務。メーカー系制作会社などを経て1999年、フリー編集者に。生活情報誌の編集長時代(2002~08年)には、雑誌6600ページ分の原稿に”愛の赤ペン”をふるう。2007年から講師としての活動をスタート。ライター・エディタースクール「LETS」(リビング新聞グループ主催)をはじめ、朝日カルチャーセンター、企業・団体研修、各地でのセミナーなどで「相手の心に届く文章」の書き方を伝える。年間登壇105日(2017年7月~18年6月)。一人ひとり丁寧に向き合う”書きたくなる”指導に定評がある。著書に『すぐできる!伝わる文章の書き方 確実に文章力がつく!7つのステップ』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。
公式サイト「書きものNavi」
フェイスブック 著者の最新情報をリアルタイムで更新
htpps://www.facebook.com/hiroyuki.akabane
続いて、私の読みどころをご紹介します。
【私の読みどころ】
01まずは「書けない」原因を突きとめよう
仕事で使う「実用的な文章」の書き方については、社会に出るまで教わる機会がありません。具体的な方法を学ぶことなく実戦に臨んでいるのですから、「苦手」はごく当たり前p010
03SNSがもたらすプラス面とマイナス面
「いいね!」は「いい文章だね」ではないp020
Column03描写や説明が”劇的”に伝わりやすくなる方法
実際にはその場にいなかった相手に、文章を通じて「追体験」してもらうのです。p070
02書く力は読む力
モニターを見つめているときの”書き手”の視点が、プリントアウトを読むことによって“読み手“の方向へと近づくのです。p096
03アタマの中の日本語データベース「ことばの森」を育てる
朝刊コラムの書き写しは、「ことばの森」を育てる確実で手軽な方法。p103
04広く伝えたいときこそ、特定の「1人」に向けて書く
①特定の「誰か」をイメージできる写真などを準備する。
②その「誰か」に向けて、最も分かりやすく伝えるイメージで、語りかけるように書く。p124
仕事で使う「実用的な文章」の書き方については、社会に出るまで教わる機会がありません。具体的な方法を学ぶことなく実戦に臨んでいるのですから、「苦手」はごく当たり前
これまで決められた字数以上の文章を書くことを苦手だと感じ経験はありませんでした。
社会人になってからの文章では字数の指定はなく、良い文章とは何かがわからずにモヤモヤを抱えています。
そんなときに、これまでの学校の授業では、社会で求められる実用的な文章について教わってきていないという表現がしっくりきました。
「いいね!」は「いい文章だね」ではない
いま最も文章に触れる機会といえば、SNSでしょう。
SNS上での成功の秘訣として語られることの多くは、いいねがつくものをお手本にするです。
その際にこのいいね≠いい文章ではないということを、忘れずにいようと思いました。
ただ、いいねを集めるのではなく、いい文章でいいねを集めていかねば…。
実際にはその場にいなかった相手に、文章を通じて「追体験」してもらうのです。
いい文章とは何かのひとつの結論だと思いました。
文章を通じて追体験してもらうためには、どんな表現が伝わるのか。
しつこい文章だと迷子にならないだろうか。
そこにいない人への体験を共有するという視点での執筆が何よりいい文章に近づけるものです。
モニターを見つめているときの”書き手”の視点が、プリントアウトを読むことによって“読み手“の方向へと近づくのです。
プリントアウト=客観視。
納得の説明です。
私自身、何かのチェックをするときはプリントアウトすることが多いですが、その有効性が読み手の視点にあったと理解できました。
ブログ記事を書くときに大切なことは、読み手に向けた文書を書くこと見かけます。
しかし、この読み手視点での具体的な説明は少なく、腑に落ちる説明に出会うことができました。
朝刊コラムの書き写しは、「ことばの森」を育てる確実で手軽な方法。
多くの記事の執筆において直面する、語彙力不足解消の効果的な方法です。
ことばの森(語彙力)を育てるため、実際に新しい言葉やフレーズを使っている文書に数多く触れる必要があります。
朝刊コラムは、プロ集団である新聞社によって作成されていて、質の高い記事。
一般的なブログより数多くの人に読まれており、日経新聞の購読者は234万人(2024年6月現在)もいます。
①特定の「誰か」をイメージできる写真などを準備する。
②その「誰か」に向けて、最も分かりやすく伝えるイメージで、語りかけるように書く。
記事執筆におけるペルソナ(ペルソナ)設定の特効薬となります。マーケティングやブログ、SNSの収益化といった本では、ペルソナ(読者)の具体化が推奨されています。
しかし、説明は抽象的な手順が多く、再現性が低い。
身近な人の写真を使えば、誰でもすぐに実践することができます。
続いて、その他の読みどころをご紹介します。
【その他の私の読みどころ】
センスのよい文章とは、読み手が心地よく感じる文章。p004
・日本語には良くも悪くも「曖昧さ」という特性がある。
・文字でのコミュニケーションでは、とくに「曖昧さ」に注意。
p017
「語彙力本」はサプリメント(健康食品)のようなもの。特徴を理解して使いこなそう。p025
同じメッセージが伝わるのであれば、常に最少の文字数を目指す。p030
①仕上がり文字数の2倍くらいをメドに“多め”に書く。
②目標の文字数に向けて、省けるところを省きながら推敲する。
③音読、プリントアウトを駆使して仕上げる。
p036
長い一文を分割して「結論を小分けにして渡す」ほうが読み手の負担は少ない。p043
「書くこと」を決めるのは、とても重要。これが無ければ、そもそも文章を発信する意味がありません。同時によりよく相手に届けるために、「書かないこと」を決めるのです!p047
「言葉、意味の重複は省く」と機械的に判断するのではなく、TPOに応じて対応を。p057
「こと・もの・という」の多用は、文章が間延びする原因。増え過ぎないようコントロールする意識を。p061
「この書き方で伝わるかな」と、常に相手の立場に立って読み返し、確認しながら進めるのです。p079
「すごい」「高性能」などと書くより、数字を使った具体的な内容のほうが雄弁。p087
読まれる(=読んでいただく)ためには、相手への配慮や工夫が必要になるのです。p112
文章の方向が定まらず暗礁に乗り上げそうになったら、「相手は?」「目的は?」と再確認してみてください。何を書くべきか、その「内容」がハッキリと浮かび上がってくるはずです。p123
「一文を短く」や「重複を省く」などを使って、“優良なパーツ“を作ったら、組み立てはPREP法p141
最初から完成を目指さず、まずはキーワードを選んで並べてみる。p145
書きとめたメモ、録音データなどから、文書を作成する際にポイントなるキーワードを選び出し、自分宛にメールを送っておくのです。これだけで、後の作業が心地よくはかどります!p153
第1章は、文章を書けない原因であるノウハウ・言葉の貯金・読み手への想像力不足について、各章との対応関係が説明されています。
センスのよい文章を書くための前提としての読み手のストレスに感じるものとは。SNSによって、自分の文章に反応をもらえる機会の増加がもたらしたメリットとデメリットとの向き合い方。
語彙力を本当意味で身につけるための方法が紹介されています。
第2章は、社会に出る前は読まれることが当たり前であり長い文章が求められていたが、社会人に求められる文章は短い文章であること。
短い文章を書くための方法として、減らす意識を持って文章を推敲する。結論先出しの文章比較例。氷細工に例えた文章の「引き算」の考え方。結論が最後にくる日本語の特性を踏まえた文章の分解方法などが簡潔にまとまっています。
第3章は、文章のしつこさを解消するための文章の重複と意味の重複を省くための考え方。多用しがちな「こと・もの・という」の使い方。文末のリズムをいかに演出するかなどのコンパクトな説明がなされています。
第4章は、読み手と書き手の間にズレの生じやすい事例が説明されています。
抽象的表現の使い方。オリジナリティーの重要性。客観的な事実によっての感情や印象の表現方法が紹介されています。
第5章は、文章を書く時に言葉や表現が思いつかい方の対策として、「言葉・フレーズ貯金」の殖やし方が記されています。
定番の組み合わせであるフレーズを蓄えることによる、執筆速度の向上。朝刊コラムの書き写しによる「ことばの森」の育て方や継続のコツ。
第6章は、読まれることが前提ではなくなった社会人の文章を読んでもらうためのテクニックが説明されています。
読まれるための条件として、タイトルの簡潔さ、情報フォローに大切さ。
読み手を身近な人として、その行動パターンまで含めた具体的なイメージを持って書く方法を伝えています。
第7章は、悩み別の速く執筆する方法が紹介されています。
書く内容を考えることに時間がかかってしまう場合は、「PREP法」の活用法。
大事な作業である直すことの効果を説明しています。
また、言葉や言い回しを見つけることが難しい場合には、使える言葉の増やし方の紹介があります。
最後に、文書を書くための8つの小ネタを提案しています。
続いて、目次をご紹介します。
ご参考にしてください。
【目次】
まえがき
第1章 こうすれば「センスのよい文章」が「なるはや」で書ける!
01 まずは「書けない」原因を突きとめよう
02 読み手のストレスを最小に、文章の働きを最大に
03 SNSがもたらすプラス面とマイナス面
04 「語彙力を身に付ければ大人の文章が書ける」は本当か?
Column01 書ける人は読まれ方を考える
第2章 読みやすく、分かりやすい文章を書く技術①―「長い」を解決する
01 文字を増やそうスイッチを「減らそう」に!
02 遠回りせず、ズバリ核心から書く
03 センスのよい文章は、徹底した「引き算」から生まれる
04 一文の長さは「ひと口サイズの料理」のイメージで!
05 書くことより「書かないこと」を決める
Column02 音読しやすい文章は相手も読みやすい
第3章 読みやすく、分かりやすい文章を書く技術②―「しつこい」を解決する
01 「重複を省く」は、文章を改良する最もシンプル&確実な方法
02 ここにも注目!「意味の重複」の解消でワンランク上の文章に
03 「こと・もの・という」をコントロールせよ
04 文末は「キュキュッ」と鳴るバスケットシューズのイメージで
05 文末エンジンで、どんどん先を読みたくなる文章に!
Column03 描写や説明が”劇的”に伝わりやすくなる方法
第4章 読みやすく、分かりやすい文章を書く技術③―「自分勝手」を解決する
01 盛り上がるでは何も伝わらない
02 自分の常識は、相手の”非”常識
03 「美しい」と書かずに、「美しい」と感じさせるには?
04 具体的な「数字」を味方につける
Column04 迷わず「読点」打つヒント
第5章 やったモノ勝ち!「言葉・フレーズ貯金」を増やす方法
01 「言葉・フレーズ貯金」はなぜ必要か?
02 書く力は読む力
03 アタマの中の日本語データベース「ことばの森」を育てる
04 インタビュー;「ことばの森」を育てて変わったこと
Colmun05 温かみのある文章を書く、たったひとつの方法
第6章 「読みたくなる文章」はこうして書く
01 「これが読みたかった!」と言われる条件
02 遠距離恋愛ラブレターをイメージする
03 相手→目的→内容の法則を使いこなす
04 広く伝えたいときこそ、特定の「1人」に向けて書く
05 上司、お客様の行動パターンを把握しよう
Column06 カメラを買うと、なぜ「散歩」したくなるのか?
第7章 ”お悩み別”速く書くための5つの視点
01 どこに時間がかかているのかを突きとめよう
02 書く内容が整理できない人へ―論理的な説明手法「PERP法」で文章が”加速”する!
03 最初からうまく書こうとしている人へ―文章は「書く」より「直す」意識で
04 適当な言葉、表現が浮かんでこない人へ―言葉が”泉のように”湧いてくる体質になる!
05 ついつい先延ばししてしまう人へ―メモの活用~印象が鮮烈なうちに書く
06 いつもゼロから書こうとしている人へ―アイデア次第で効率化できること
あとがき センスとは、読み手について考え抜くこと
いかがでしたか?
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明日は誰でもおしゃれにプロっぽくスマホ1台で動画制作はじめます!の書評は掲載予定です。
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とても良い本でした。
赤羽博之さんありがとうございます。
次の本も楽しみです~
それでは!
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