きみのお金は誰のため 書評 第4章~最終章

こんにちは、ほんパパです。

ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」きみのお金は誰のため書評(第4章~最終章)になります。

 

 

 

さっそく、私の読みどころをご紹介します。

【私の読みどころ】

格差を減らす大富豪

自分の立場を利用してずるくもうけるお金持ちと、みんなの抱える問題を解決してくれたお金持ちとでは意味が違うんや p150

同じ世代の中の格差

国は借金をして、お金を使った。でも、それを受け取って働いたのは、国の中の人だった。昔の世代が借金をしたが、彼らが働かずなまけていたわけではない。国が借金して使ったお金は、誰かの財布の中に存在している。p185

エピローグ 6年後に届いた愛

愛には、きっと時差があるのよ。お父さんにもお母さんにも愛されていると思うから、この子をたくさん愛してあげられると思うのよね。時差があるからこそ、未来に続いていくんじゃないかな p247

 

自分の立場を利用してずるくもうけるお金持ちと、みんなの抱える問題を解決してくれたお金持ちとでは意味が違うんや

お金持ちという事実にだけ、着目してしまいます。
お金持ちということよりも、その人がどんなことをしたのか。
社会への貢献が、お金になることを歓迎したいと思います。

国は借金をして、お金を使った。でも、それを受け取って働いたのは、国の中の人だった。昔の世代が借金をしたが、彼らが働かずなまけていたわけではない。国が借金して使ったお金は、誰かの財布の中に存在している

国債の考えるときに、一人あたりいくらの借金があるとか、1秒に利子がいくら増えているとか、金額の話しになります。
国の中に目を向ければ、そのお金で働いてくれた先人がいます。
そのお金もまた誰かの財布に移っているに過ぎない。

 

愛には、きっと時差があるのよ。お父さんにもお母さんにも愛されていると思うから、この子をたくさん愛してあげられると思うのよね。時差があるからこそ、未来に続いていくんじゃないかな

愛の時差。素晴らしい表現です!

自分が子どもを大切に思うことができるのは、両親からの時差。

子どもが未来に繋げていくのも、愛の時差。

時差が愛おしく感じます。

 

続いて、その他の読みどころをご紹介します。

【その他の私の読みどころ】

稼ぐことと同じくらい、お金を使うことも難しいんや。使い方をよう考えへんと、これもまた労働のムダづかいになってしまうからな p155

地元でお金を使えば、地域経済が活性化する。その逆をすれば、お金が外に流れていって、地域全体が沈んでしまうねん。そうやって地方と都会の格差は広がっていくんや p161

 

将来にツケを残さないためにも、外国に頼るだけではなくて、外国のために何ができるかん考える必要がありますね。p193

誰のために働くのか?この問いかけに、自分や家族のためだと答える人は多いやろう。彼らは「誰のためにお金を稼ぐのか」という質問をされたと考える。「働く」という言葉を、「お金を稼ぐ」という言葉に自動変換しているんや。p207

愛する人を守ろうと思うと、社会が他人事でなくなる。p219

 

第4章では、「退治する悪党は存在しない」ことの意味が書かれています。

具体的には、金銭的な格差と生活の豊かさの格差は異なること。

格差のない豊かな生活を提供する人々が結果的にお金持ちになっていること。

消費と投資のお金の流れによって未来が選ばれること。

投資されたお金自体ではなく、それん受け取って研究開発する人たちが未来を創造すること。

1人ひとりの生み出すお金の流れが格差を作っていること。

現代において、税金は支配者による搾取ではなく、再分配に使われていることについての説明。

フランス革命当時の状況と現在の大富豪が創業したスマホ、検索エンジン、SNS、ネット通販の違いなどをもとに身近な題材での紹介があります。

 

第5章では、「未来には贈与しかできない」ことの答えが書かれています。

具体的には、全体の預金が増えているのは、誰かが借金をしているだけであること。過去からのツケが存在するのではなく、同世代の格差が存在していること。

借金する国ではなく、働けない国が破綻すること。

外国に頼る以上、外国に対してどんな価値を提供できるかを考える必要があること。

人から人への贈与、過去から現在、現在から未来への贈与が経済を発展させることから謎を解き明かしています。

家庭の借金と国の借金の違い、貿易の黒字と赤字がもたらす経済への影響を用いています。

 

最終章では、「ぼくたちはひとりじゃない」ことを記しいます。

具体的には、働くのは、お金を稼ぐことではなく、誰の役に立つこと。

お金によって社会は広がったが、”ぼくたち”と感じられる範囲はせまくなったこと。

目的を共有すれば、”ぼくたち”の範囲は広がること。

“ぼくたち”の範囲をいちばん広げられるのは、未来を共有すること。

そして、人を愛すること。

ボスから主人公達へのメッセージとして、心に響くようなセリフが使われています。

続いて、目次をご紹介します。

ご参考にしてください。

【目次】

第4章 格差の謎「退治する悪党は存在しない」

ボスとエンジェル効果

投資と世界の格差

お金の格差と暮らしの格差

格差を減らす大富豪

若い時間が未来を創る

お金の向こう研究所

投資と消費のお金が選ぶ未来

格差を作る犯人

再分配の雨

過去の重荷と未来への期待

第5章 社会の謎「未来には贈与しかできない」

将来のツケにならない借金

内側と外側で働く人々

欲しがる預金と拒む借金

同じ世代の中の格差

時間は戻らない

働けなくなった国の行く末

将来のツケになる本当の赤字

世界は贈与でできている

最終章 最後の謎「ぼくたちはひとりじゃない」

エピローグ 6年後に届いた愛

参考文献

 

いかがでしたか?

きみのお金は誰のためを購入してみたくなってきましたか?

明日は、ChatGPT&Copilotの教科書の書評を掲載予定です。

きみのお金は誰のための(第1章~最終章)の書評は10/18(土)掲載予定です。

 

 

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とても良い本でした。

田内学さんありがとうございます。

次の本も楽しみです~

それでは!

 

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